DIORE CLINIC
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「リジュランを受けようと思って調べたら、ヒーラー、アイ、HB、S... 種類がなぜこんなに多いの?」相談室で1日に何度も聞かれる質問です。まして「結局、全部同じリジュランじゃないんですか?」と尋ねる方も少なくありません。
答えは「有効成分の核は同じだが、使う目的が違う」です。4種類ともPN(ポリヌクレオチド)という同じ再生成分をベースにしていますが、粘度と配合を変えて、それぞれ異なる部位・悩みに最適化した製品群です。今回は、江南駅ディオレ医院でこの4種類をどんな基準で分けておすすめしているのかを整理してご紹介します。
リジュランの核となるのは、サーモンDNAから抽出・精製したPNです。人のDNA塩基構成と類似性が高く、免疫反応をほとんど起こさない生体適合物質として知られています。
皮膚の真皮層に注入されたPNは、アデノシンA2A受容体を刺激し、線維芽細胞(コラーゲン産生細胞)の増殖とコラーゲン・エラスチン合成を高めます。2024年のJournal of Cosmetic Dermatologyに掲載されたLampridouらの研究でも、PN曝露後に線維芽細胞活性とコラーゲン合成が有意に増加したことが確認されました。
つまりリジュランは、何かを「埋める」施術ではなく、肌が自ら回復する力を呼び覚ます施術です。フィラーやボトックスとは作用原理そのものが異なります。
| 比較項目 | リジュラン ヒーラー | リジュラン アイ(i) | リジュラン HB+ | リジュラン S |
|---|---|---|---|---|
| 主成分 | PN 20mg/mL | PN 20mg/mL | PN + HA + リドカイン | PN 20mg/mL(高粘度) |
| 粘度 | 中間 | 低い(さらっとした処方) | 中間 | 高い(ゲル形態) |
| 主な施術部位 | 顔全体 | 目元・目の下 | 顔全体 | 瘢痕・へこんだ部位 |
| 容量 | 2mL/シリンジ | 1mL/シリンジ | 2mL/シリンジ | 1mL/シリンジ |
| 主な強み | 肌再生・弾力改善 | 薄い目元の肌に最適化 | 再生 + 保湿 + 痛み軽減 | 陥凹瘢痕の再生・ボリューム回復 |
| 痛み | ややあり | ややあり | 従来比で約50%減少 | ややあり |
| ダウンタイム | エンボス感1〜2日 | あざ・腫れ2〜3日 | エンボス感1〜2日 | エンボス感1〜7日(注入病変により) |
| 推奨周期 | 2〜4週間間隔、3回以上 | 2〜4週間間隔、3回以上 | 2〜4週間間隔、3回以上 | 3〜4週間間隔、3回以上 |
| 効果持続 | 6〜12か月 | 6〜12か月 | 6〜12か月 | 施術反復で段階的に改善 |
表だけ見ると似て見えますが、以下で1つずつ見ていくと選ぶ基準はかなり明確になります。
4種類の中で最初に登場し、最も広く使われている元祖製品です。ほかの成分を混ぜていないPN単一成分のため、再生効果に最も集中した処方といえます。
顔全体に均一に注入すると、肌の厚み増加、弾力改善、小じわの緩和、毛穴の縮小、皮脂・水分バランスの改善まで、幅広い変化が期待できます。72人を対象に行われたランダム化比較臨床試験では、PN注入群はHAフィラー群に比べて皮膚弾性とコラーゲン密度が有意に高く、表面粗さやしわの深さも改善しました。
こんな方に向いています:
目の周りの皮膚は、顔のほかの部位より約40%薄く、血管が密に分布しています。通常のリジュランをそのまま入れると、エンボス感が長引いたり、あざが出やすい部位です。

リジュラン アイは、この問題に対応するため粘度を下げたさらっとした処方で作られました。同じPNでも、薄い目元の皮膚にもなめらかに広がるよう設計されており、皮膚下に透けて見えたり、塊になる結節のリスクはほとんどありません。
アジア人218名を対象とした研究では、PN注入12週間後に目元のしわが約61.4%減少したと報告され、副作用は軽度の腫れ・あざ・痛み程度にとどまりました。
こんな方に向いています:
リジュランが良いと分かっていても、なかなか踏み出せない最大の理由は痛みです。HB+は、この点を狙って作られた製品です。
従来のPNにヒアルロン酸(HA)と局所麻酔剤リドカインを加えています。分당서울大学病院で行われた53名対象の臨床では、施術直後の痛みが通常のリジュランに比べて約53%減少したことが確認されました。
HAが加わることで、PNの再生効果に加え、注入直後から感じるうるおいとツヤ感まで一度に得られるのもHB+ならではの利点です。
こんな方に向いています:
「S」はScar(瘢痕)を意味します。4種類の中で最も粘度が高いゲル形態の製品で、ニキビでへこんだ瘢痕や外傷後の陥凹瘢痕に合わせて作られています。
高い粘度のおかげで、注入直後から瘢痕の底で3次元の物理的支持体(スキャフォールド)として働きます。周囲組織を物理的に支え、へこんだ部分を施術直後から持ち上げると同時に、徐々に分解される過程で線維芽細胞を刺激し、新しいコラーゲンを作り出します。
サブシジョンやフラクショナルレーザーと併用すると、特に相乗効果が大きくなります。
こんな方に向いています:
顔全体のコンディションを上げたい → リジュラン ヒーラーまたはHB+
目元だけを集中的にケアしたい → リジュラン アイ
痛みは避けつつツヤ肌効果も欲しい → リジュラン HB+
へこんだ瘢痕を改善したい → リジュラン S
必ず1種類だけを選ばなければならないわけでもありません。実際には、部位ごとに異なるリジュランを組み合わせて施術するケースのほうが多いです。
Q. 滞在期間が短いのですが、リジュラン ヒーラーとHB+を同じ日に部位別で分けて受けられますか?
可能です。顔全体にはヒーラーを、特に敏感な部位や痛みに弱い部位にはHB+を使うように、同じ来院時に組み合わせるケースは実際に多いです。ただし、2製品を混ぜて1本のシリンジとして使うのではなく、部位を分けてそれぞれ注入する方式で、最終的な組み合わせは肌状態を直接見たうえで決めます。
Q. 目元はリジュラン アイで、顔全体のリフティングはソフウェーブを同じ日に受けてもいいですか?
リジュラン アイは目元の皮膚自体の再生を助ける注射施術で、ソフウェーブはSIFI方式でより浅い層をターゲットにする超音波リフティング機器であり、作用原理はまったく異なります。施術部位と深さが重ならないため同日に一緒に行うケースはありますが、2つを併用したときの効果を直接比較した臨床データはまだないため、あくまで個々の肌状態に応じた相談のうえで決めます。
Q. 瘢痕にはリジュラン Sが良いと聞きましたが、リトゥオとは何が違うのですか?
リジュラン SはPN成分で瘢痕下の組織を物理的に支えながら再生を促す方式で、リトゥオはコラーゲン生成を刺激するバイオスティミュレーター(biostimulator)系に分類され、分類や作用機序そのものが異なります。瘢痕治療ではリジュラン Sのほうがより特化した領域で、リトゥオは全体的な肌の弾力・ボリューム改善を目的により多く使われます。2製品を同じ部位に一緒に使うかどうかは、瘢痕の深さと肌状態を見たうえで個別にご相談します。
Q1. サケアレルギーがあってもリジュランを受けられますか?

リジュランのPNはサケDNAから高度に精製した成分で、アレルギーを起こすタンパク質はほとんど除去されています。ただし、サケで強いアレルギー反応を起こしたことがある場合は、施術前に必ず医療スタッフにお知らせください。
Q2. 施術後のエンボス感はどのくらい続きますか?
ヒーラーとHB+は通常1〜2日、アイも1〜2日で落ち着きます。Sは粘度が高いため3〜7日ほどかかることがあります。
Q3. 効果を見るには何回受ければいいですか?
1回でも2週間ほど経つと肌質の変化を感じることが多いですが、最適な結果のためには2〜4週間間隔で3回以上受けることをおすすめします。
Q4. HB+はヒーラーより効果が弱いのですか?
有効な再生成分であるPN濃度は同じなので、再生効果自体はほぼ同じです。HB+はそこにHA(保湿)とリドカイン(痛み軽減)が追加されているだけです。
Q5. Sだけ受ければニキビ瘢痕は完全になくなりますか?
瘢痕が深い場合、単独施術だけで完全な改善を期待するのは難しいです。サブシジョン、フラクショナルレーザーなど他の瘢痕治療と併用したときに最も良い結果が得られます。
Q6. 4種類を同時に受けることもできますか?
同じ日に部位ごとに異なるリジュランを組み合わせて施術することは可能です。相談を通じて、お一人おひとりに合う組み合わせを決めることをおすすめします。
リジュラン4種は、結局のところ同じPNという成分をどの目的に合わせて希釈・配合したかの違いです。大切なのは、自分の肌状態と悩みに合う製品を正確に選ぶこと、そして熟練した医療スタッフによる精密な注入技術です。
どのリジュランが自分に合うのか気になる方は、気軽に相談予約をしてください。実際に肌を見たうえで、最も適した施術プランをご提案します。
参考文献