DIORE CLINIC
4.8(400+)
こんにちは。江南(カンナム)駅ディオレクリニック代表院長です。
💡 ポイントまとめ
・サーマジは同じ機器・同じショット数でも、施術者のテクニックによって結果が大きく変わる施術です。
・スタンピングショットは精密で均一なエネルギー伝達が強み、ムービングショットは痛みの緩和が強みですが、エネルギー密度が下がる場合があります。
・ポイントは「熱蓄積(Heat Stacking)」で、マルチパスとベクターテクニックが効果を左右します。
「同じサーマジ600ショットなのに、クリニックによって効果が違うという口コミがあるのはなぜ?」「施術のとき、一箇所にぎゅっと押すところもあれば、滑らせるように動かすところもあると聞いたのですが、どちらが正しいのですか?」診察室でよくいただく質問です。今日は多くの方が気になる「ムービングショット」と「スタンピングショット」の違い、そして施術テクニックがなぜ重要なのかをご説明します。
サーマジFLXは単極性高周波(Monopolar RF)エネルギーを皮膚の真皮層と皮下脂肪層に伝達し、既存のコラーゲンを収縮させながら新しいコラーゲンの生成を促す施術です。
ポイントは熱(Heat)です。真皮層が適切な温度(約65~75°C)に達することでコラーゲンの変性と収縮が起こり、その後数ヶ月かけて新しいコラーゲンが再生されます。この「適切な温度」に達するかどうかが、施術効果を決定づける最も重要な要素です。
スタンピングショット(Stamping Shot)は、サーマジのハンドピースを皮膚に密着させた状態で一箇所に正確に位置づけてからショットを照射する方式です。スタンプを押すように一点にエネルギーを集中的に伝えます。ソルタメディカル(サーマジの製造元)が推奨する公式の施術法で、マーキングペーパー(グリッドガイド)を使って各マスに順番にショットを配置するのが基本プロトコルです。各ショットが正確な位置にエネルギーを完全に伝えるため、該当部位の真皮層が目標温度に到達する確率が高いことが最大のメリットです。
ムービングショット(Moving Shot)は、ハンドピースを皮膚の上で滑らせるように動かしながらショットを照射する方式です。スタンピングショットは一箇所に正確に位置づける必要があるため施術時間が比較的長く、痛みが強く感じられることがありますが、ムービングショットはこうした短所を補うために一部の施術者が採用する方法です。ただし、ハンドピースが動くことでエネルギーが広い面積に分散されるため、個々のポイントに伝わるエネルギー密度が下がる可能性がある点には注意が必要です。
二つの方式の違いを理解するには「熱蓄積(Heat Stacking)」という概念が重要です。サーマジは一回のショットだけでは十分な効果を出すのが難しく、同じ領域に複数回のパス(Pass)を繰り返しながら真皮層の温度を徐々に上げていくビルドアップテクニック(Build-up Technique)が効果の核心です。
スタンピングショット+マルチパス方式は一箇所に正確なエネルギーを伝えながら、何度も繰り返して熱を積み重ねます。この方式は真皮層の温度を目標値まで安定的に引き上げることができます。ムービングショット方式はエネルギーが分散され、熱蓄積が不均一になる場合があります。もちろん熟練した施術者が速度と圧力を精密に調整すればある程度の効果を出すことができますが、スタンピングショットと比べてエネルギー伝達の精密さに差が生じることがあります。

ベクター(Vector)テクニックは、単にショットを均等に配置するのではなく、皮膚がたるんでいる方向の反対方向にハンドピースを引きながらショットを照射する方法です。例えばフェイスラインが下に垂れている場合、上方向に皮膚を引きながらエネルギーを伝えるのです。
このテクニックを使うと、コラーゲンの収縮方向をリフティング方向と一致させることができ、単純なタイトニングを超えて方向性のあるリフティング効果が期待できます。5~7回以上のマルチパスを行いながら、各パスごとにベクター方向を調整するのが熟練した施術者のテクニックです。
当院ではスタンピングショットを基本に、マルチパス+ベクターテクニックを原則としています。施術前に皮膚の状態とたるみの方向、シワの深さを分析し、部位ごとのショット配置とエネルギーレベルをオーダーメイドで設計します。決められたショット数を単純に消化するのではなく、各ショットが最大の効果を発揮するよう精密に施術します。また正規品のチップ使用を原則とし、施術前にお客様の前で直接開封し、施術後に正規品の認証書を発行しています。
Q. サーマジ以外にウルセラやソフウェーブも一緒に検討すべきですか?
サーマジ・ウルセラ・ソフウェーブはいずれも熱エネルギーでコラーゲンを刺激するリフティング系施術ですが、エネルギーの伝達方式と深さが異なります。サーマジは高周波(RF)で真皮・皮下脂肪層を広範囲に刺激し、ウルセラは高強度収束超音波(HIFU)でSMAS層をポイント単位で刺激し、ソフウェーブは広範囲超音波方式です。お悩みの部位や皮膚の状態によって一つだけ選ぶ場合も、併用する場合もあるため、カウンセリング時に一緒に比較検討することをお勧めします。
Q. 韓国滞在のスケジュールが短いのですが、サーマジとリジュランのようなスキンブースターを同じ日に受けられますか?
サーマジはダウンタイムがほとんどないため、リジュランのようなスキンブースターと同じ日に計画することは比較的よくあります。ただし施術の順序や間隔は皮膚の状態や当日のコンディションによって変わるため、全体のスケジュールを事前に共有してカウンセリングを受けることをお勧めします。
Q. サーマジ施術後にリトオのような生体刺激剤を追加すると効果はより良くなりますか?
リトオのような生体刺激剤は真皮内でのコラーゲン生成を促すメカニズムで、サーマジの熱刺激とは作用経路が異なります。コラーゲン再生を多角的にサポートする目的で補完的に検討されることがあり、正確なタイミングや併用の是非は担当医師にご相談いただくことをお勧めします。
Q1. ムービングショットで施術を受けると効果がないのでしょうか?
効果が全くないとは言えません。ただしエネルギー伝達の精密さの面でスタンピングショットと比べて差が出ることがあります。製造元が推奨するプロトコルはスタンピングショット方式です。
Q2. スタンピングショットの方が痛くないですか?
一箇所にエネルギーが集中するため、ムービングショットと比べて熱感が強く感じられることがあります。しかし第4世代FLXの全方向振動クーリングシステムと麻酔クリームで十分に耐えられるレベルです。
Q3. ベクターテクニックはどのクリニックでも行っていますか?
ベクターテクニックは施術者の経験と解剖学的な理解が必要な高度な技術です。すべての施術者が行っているわけではなく、たるみの方向と程度を分析してオーダーメイドで適用することが重要です。
Q4. 施術時間が短いと良くないのでしょうか?

一般的に、あまりに速い施術は熱蓄積が不十分になり効果が下がる場合があります。フルフェイス600ショットで40~60分程度が適切で、十分な時間をかけて丁寧に行うことが安全で効果的な施術の基本です。
サーマジの効果はショット数だけで決まるわけではありません。スタンピングショットとムービングショットのどちらを使うか、マルチパスとベクターテクニックをどれだけ精密に設計するかが結果を左右します。施術前に担当医師にどのテクニックを使うのか、なぜその方式を選ぶのかを直接質問してみることをお勧めします。